1. 食事の介助
    • 利用者が自分で食べるのが難しい場合、介護スタッフが食事を口に運んだり等のサポートを行います。例えば、手が不自由な場合スプーンを使って食べさせたり、飲み物を持ってきて一口ずつ飲ませたりします。食事の準備から手伝うこともあり、冷蔵庫から食材を取り出して料理を行い、食事を作って出すことも含まれます。
  2. 入浴介助
    • 自力で入浴が難しい利用者に対して、浴槽に入る手伝いや体を洗う支援を行います。例えば、歩行が不安定な場合は浴室までの移動を手伝い、浴槽に入った後は体を洗うサポートを提供します。
    • 入浴後、体を拭く作業や着替えの手伝いを行います。
  3. 排泄介助
    • トイレまで行けない場合、移動の補助やオムツ交換をサポートします。例えば、トイレに座る際やトイレから立ち上がる際に手を貸すことや、オムツ交換や清拭などが行われます。
  4. 移動・移乗支援
    • ベッドから車椅子や椅子への移動を支援します。例えば、歩行が困難な場合車椅子に移乗する際にサポートを提供し、その後の移動を手伝います。
  5. 生活援助
    • 掃除や洗濯
      • 家事全般、特に掃除や洗濯が難しい場合、スタッフが行います。例えば、掃除機や台所を片付け、洗濯物をたたんで収納などを行います。特に体が不自由な場合、掃除の際に家具や床の隅々までしっかりと清掃する手伝いをします。
    • 食事準備
      • 自分で食事を作れない場合、介護スタッフが食事を準備します。例えば、毎日のお昼ご飯や夕食を作り、食材を切ったり、煮たり焼いたりすることを手伝います。さらに、栄養バランスを考えてメニューを提案し、調理をサポートすることもあります。
    • 買い物支援
      • 必要な物品を買いに行けない場合、スタッフが買い物を代行します。例えば、スーパーで食料品を購入し、必要な日用品をリストに沿って購入して自宅に届けます。
  6. 精神的サポートや見守り
    • お話し相手
      • 高齢者や障害者の中には、孤独を感じている人も多く、会話やコミュニケーションが支えになります。例えば、利用者が過ごす時間が長いため、スタッフが日常の出来事や趣味について話したり、体調や気分を聞いたりして、精神的な安心感を提供します。
    • 見守り
      • 転倒や事故のリスクがあるため、訪問介護スタッフは定期的に訪問して利用者を見守ります。例えば、利用者がトイレに行く際に転ばないように見守ったり、階段を上がる際にサポートを行います。また、認知症のある方の見守りでは徘徊を防止するための対策や、必要なサポートを行います。
  7. リハビリテーション・機能訓練
    • 歩行訓練
      • 歩行が不安定な方には、リハビリ的な歩行訓練が行われます。例えば、杖や歩行器を使って歩く訓練を行い、歩行の安定性を高めるサポートを行います。
    • 体操・運動
      • 身体機能を維持・改善するために、簡単な体操や運動を行うことがあります。例えば、筋力維持のためのストレッチや、関節の可動域を広げる運動を行います。
  8. 特別なケア
    • 認知症ケア
      • 記憶の混乱や徘徊が見られる認知症の方に対しては、温かく穏やかな対応をし、生活の中での不安を減らすことを目指します。例えば、徘徊を防止するために自宅内の見守りを強化したり、認知症の進行を遅らせるための生活支援を行います。
    • 終末期ケア
      • 末期の病気を持つ人に対しては、身体的なサポートに加えて痛みの緩和や精神的な支援を行います。例えば、寝たきりの状態の方に対してポジショニングや体位交換を行ったり、痛みが強い場合にはその緩和に努めます。

訪問介護は、利用者一人一人のニーズに応じて柔軟にサービスが提供されるため、個別の状況に合わせたサポートを受けることができます。これにより、自宅での生活を維持しつつ、介護の負担を軽減できるのが大きな特徴です。