1. うまくいかない話し合いは、珍しいことではありません

介護や看護の場面では、体調・不安・疲れ・時間の制限などが重なり、
話し合いが思うように進まない ことがよくあります。

心理学では、強い感情や緊張があると、
人は相手の言葉を受け取りにくくなる ことが知られています。
これは誰にでも起こる、自然な反応です。

2. 話し合いがこじれやすい理由

次のような状況が重なると、すれ違いが起こりやすくなります。

  • 目的が共有されていない
  • 感情が先に高ぶっている
  • 「正しさ」を伝えようとしている
  • 相手を説得しようとしている

このとき、話し合いは理解よりも主張のぶつかり合い になりやすいとされています。

3. まず考えたいのは「目的」

心理学的には、話し合いがうまくいかないときほど、
目的を一度確認すること が有効だとされています。

  • 決めるための話し合いか
  • 気持ちを共有するためか
  • 情報を整理するためか

目的が違うと、噛み合わなくなります。

4. うまくいかないときの“考え方の切り替え”

① 「分かり合えない=失敗」ではない

すべてを分かり合う必要はありません。
心理学では、
意見が違うまま関係を保つことも大切 と考えられています。

② 相手の言葉の“意図”を見る

言葉そのものより、

  • 不安
  • 心配
  • 守りたい気持ち
    など、背景にある感情 に目を向けると、受け取り方が変わることがあります。

③ その場で決めきらなくていい

感情が強いときは、判断の質が下がりやすいことが分かっています。
「今日はここまで」「続きは後日」も、立派な選択です。

④ 正しさより“続けられる形”を選ぶ

介護・看護では、続けられること が何より大切です。
理想より、現実に合った方法を選ぶことで、関係が安定しやすくなります。

5. 話し合いを楽にする小さな工夫

  • 短い言葉で区切る
  • 一度に一つの話題だけにする
  • メモに書いて整理する
  • 第三者(看護師・介護士・ケアマネジャー)に同席してもらう

第三者が入ることで、感情が落ち着き、話が整理されやすくなる ことが知られています。

6. うまくいかない話し合いは「調整が必要」というサイン

話し合いが進まないときは、誰かが悪いのではなく、
方法やタイミングの調整が必要 なことが多いです。

「立ち止まることも、前に進むための大切な一歩です。」


7. まとめ

話し合いがうまくいかないときは、

  • 目的を確認する
  • 感情が落ち着くのを待つ
  • 決めきらない選択をする

この考え方が、関係を守りながら話し合いを続ける助けになります。

💬 このコラムは一般的な健康情報として作成しています。
話し合いのストレスが強く、気分の落ち込みや不眠が続く場合は、
医師・看護師・ケアマネジャーなどの専門職へ早めにご相談ください。