1. 認知症の方は「できない」のではなく、混乱しているだけ
認知症になると、以下の事などが起こりやすくなります。
- 今日の日付が分からない
- 同じことを何度も聞く
- 今の状況が理解しづらい
- 思ったように体が動かない
これは「わざと」でも「怠けている」わけでもなく、
脳の働きがゆっくりになることで起きる“自然な変化” です。
まずは、
「できないのではなく、混乱しているだけ」
と考えることが、やさしい関わりの第一歩になります。
2. 気持ちを落ち着ける “声かけ” の工夫
✔ ゆっくり・短く・やさしく
説明は一度にたくさんではなく、以下のように伝えると受け取りやすくなります。
- 短い言葉で
- ゆっくりと
- 穏やかな声で
例:
「ご飯にしましょうね」
「ここに座りましょう」
✔ 否定よりも“共感”を
間違いを正したくなる時もありますが、
否定されると 不安や怒りが強くなりやすい ため、
まずは気持ちに寄り添うことが大切です。
例:
「そう思ったんですね」
「心配だったんですね」
✔ 選びやすい“二択”にする
「何が食べたい?」より、
「パンにしますか? おかゆにしますか?」
と 選択肢をしぼる と、決めやすくなります。
3. 行動に困ったときの対応
✔ ① 同じことを何度も聞く
→ 本人は「忘れた」自覚がないことが多いです。
不安のサインかもしれません。
繰り返し同じ声かけで安心感を。
✔ ② 急に怒る・イライラする
→ 「怖い」「分からない」などの気持ちから起こることがあります。
安全を確保しつつ、落ち着くまで距離を置くのも大切です。
✔ ③ 外に出たがる(徘徊)
→ 「トイレを探している」「家だと思っていない」
など理由が隠れている場合があります。
一緒に目的を探したり、安心できる環境づくりが役立ちます。
✔ ④ 服薬を嫌がる
→ 大きな薬・苦い薬は不安につながります。
・一包化
・飲みやすい飲み物
・時間をずらす
などでスムーズになることがあります。
4. ご家族が“抱え込みすぎない”ために
認知症の方と暮らすことは、
ご家族にも大きなストレスや疲れを生むことがあります。
- 完璧にしようとしない
- 感情的になってしまったら、深呼吸
- 一人で抱え込まず相談する
- 休む時間をつくる
つらい時はサービス(訪問看護・訪問介護・デイサービス)を
「休むための支え」 として使ってください。
5. まとめ
認知症のある方との関わりは、
“正しい言葉”よりも “安心できる関わり方” が大切です。
「ゆっくり・短く・穏やかに。
気持ちに寄り添うことが、安心につながります。」
💬 このコラムは一般的な健康情報として作成しています。
症状の急な変化や、生活に強い困りごとが出た場合は、医師・看護師・ケアマネジャーへ早めにご相談ください。