1. 薬を毎日続けるのは、意外とむずかしい

薬は健康を守る大切なものですが、

  • 忘れてしまう
  • どれを飲んだか分からなくなる
  • 飲むタイミングがずれる
    など、毎日の生活の中で“続けるむずかしさ”があります。

特に高齢の方は、
飲む薬の種類が増えたり、時間が複雑だったりして、管理が大変になることもあります。

2. 飲み忘れを防ぐポイントは「仕組みづくり」

意志や根性よりも、
“思い出しやすい仕組みがあるかどうか” のほうが、飲み忘れ防止に効果的です。

以下は、無理せず続けられる仕組みの例です。

3. 今日からできる ちょっとした工夫

① 生活の“決まった行動”とセットにする

薬の時間を、普段の行動と結びつけます。

  • 朝ごはんの前
  • 歯みがきの後
  • 夜のテレビ番組を見る前

“行動 × 薬” をセットにすると、記憶に残りやすくなります。

② 1回分ずつ袋に入れる「一包化」

薬を薬局で 1回分にまとめて包んでもらう(=一包化)

  • どれを飲むか迷わない
  • 飲み忘れが減る
  • 外出時にも持ち運びやすい

というメリットがあります。
多くの薬局で対応可能です。

③ 薬カレンダーを使う

曜日ごと・時間ごとに薬を入れられるカレンダーは、“一目で分かる”のがポイント。

  • 今日飲んだかどうかすぐ分かる
  • 家族も確認しやすい
  • 壁や目につく場所へ
    など、使いやすさが大きな利点です。

④ アラームやタイマーを活用

スマートフォンや小型タイマーのアラームは、
決まった時間に知らせてくれるので、飲み忘れの予防になります。

複数の薬がある場合は
「朝」「昼」「夕」「寝る前」とアラームを分けるとより確実です。

⑤ 置き場所を決める

薬をあちこちに置かず、一か所にまとめる と、
探す手間が減り、飲み忘れも防げます。

例えば、

  • 食卓
  • 洗面台
  • ベッドサイド
    など、毎日必ず目に入る場所が最適です。


4. 飲み忘れを減らすために、ご家族ができること

  • 一緒にカレンダーを確認する
  • 新しく薬が増えたときに整理を手伝う
  • 「飲んだ?」ではなく「一緒に確認しようか?」とやさしく声かけ
  • 薬が合っていない様子があれば受診をすすめる

“責める”のではなく、
「できる仕組みを一緒に作る」 ことが大切です。

5. まとめ

薬を続けるには、本人のがんばりよりも、
思い出しやすい工夫と、生活に合った仕組み が大きな助けになります。

「ちょっとした工夫が、毎日の安心につながります。」

💬 このコラムは一般的な健康情報として作成しています。