1. 「違うよ」と言いたくなることがあります
認知症の方と接していると、
- 実際とは違う話をする
- 勘違いをする
- 記憶と異なることを話す
ことがあります。ご家族としては、
- 「それは違うよ」
- 「そうじゃないでしょう」
と伝えたくなることも自然なことです。
2. なぜ「否定しない」が大切なのでしょうか
認知症では、脳の働きの変化によって、
本人にとっては本当にそう感じていることがあります。
そのため、「違います」と強く否定されると、
- 混乱する
- 傷つく
- 不安になる
ことがあります。
3. 「事実」と「気持ち」は別の場合があります
例えば、「財布を盗まれた」と言われた場合でも、本当に盗難があったとは限りません。
しかし、
- 財布が見つからない
- 不安で困っている
という気持ちは本物です。
そのため、まずは気持ちに目を向けることが大切です。
4. 否定より安心を伝える
例えば、
✕「盗まれていませんよ」
ではなく、
〇「心配ですね」
〇「一緒に探してみましょうか」
と声をかけることで、安心につながることがあります。
5. 無理に話を合わせる必要はありません
「否定しない」と聞くと、何でも話を合わせなければいけないと思われることがあります。
しかし、事実ではないことを無理に認める必要はありません。
大切なのは、
- 論争しない
- 感情を受け止める
- 安心につなげる
ことです。
6. 認知症の方が求めているもの
認知症の方は、正しい答えよりも、
- 安心感
- 信頼感
- わかってもらえたという感覚
を求めていることがあります。
心理学でも、人は不安なときほど安心できる関わりを求めると考えられています。
7. ご家族も完璧を目指さなくて大丈夫です
毎日同じことが続くと、
- つい強く言ってしまう
- イライラしてしまう
こともあります。それは決して珍しいことではありません。
訪問看護の現場でも、ご家族からそのような相談を受けることがあります。
大切なのは、一人で抱え込まず相談することです。
8. まとめ
認知症の方への「否定しない関わり方」とは、
- 何でも話を合わせることではなく
- 気持ちを受け止めること
です。そのため、
- まず不安や困りごとに目を向ける
- 安心できる言葉をかける
- 論争にならないようにする
ことが大切です。
「認知症の方が求めているのは、“正しさ”よりも“安心”であることがあります。」
💬 このコラムは一般的な健康情報として作成しています。
認知症の方との関わり方に悩んだときは、一人で抱え込まず、医師や訪問看護師などの専門職へご相談ください。