― 家族や支援者だからこそ、知ってほしいこと ―

「もう何度目なの…」
「どうして約束を守ってくれないの?」
「一体どう接すればいいのか、わからない」

依存症で悩むご家族を見守るなかで、
こんな気持ちになったことはありませんか?

怒り、失望、悲しみ、そして「どうしてこんなことに…」という罪悪感。
それは、誰よりもその人を思っているからこそ生まれる感情です。

依存症は「わかっていてもやめられない病気」です

依存症は意志や性格の問題ではなく、
脳の報酬系に変化が起こることでコントロールが難しくなる病気です。

頭では「やめたい」と思っていても、
感情や衝動がコントロールできずに繰り返してしまう。

それは「本人の甘え」ではありません。
そして、家族が頑張れば治る病気でもありません。

周囲がどれだけ心を砕いても本人が回復に向かう準備ができていなければ、
再発や嘘、トラブルが続いてしまうことがあります。

家族が「支える」のではなく「支えすぎない」ことも大切です

依存症の回復には「本人自身の意欲」が不可欠です。
そのためには、家族が一人で背負い込まないことも大事です。

たとえば…

  • 一人で抱えず、専門機関や訪問看護に相談する
  • 境界線(限界)をはっきりさせ、過剰な介入を避ける
  • 「あなたの問題だから、あなた自身に向き合ってほしい」と伝える勇気を持つ
  • 家族自身の心と生活を守ることを、優先してもいいと認める


訪問看護という“第三者”の存在

私たち訪問看護はご本人とご家族の間に立ち、
無理のない関わり方を一緒に考えていきます。

  • ご本人への継続的な精神的・医療的支援
  • ご家族への面談や相談(悩みの共有・対応の提案)
  • 関係修復や支援のための連携(医師、ケースワーカー等との協力)

ご家族にとっても、支援者にとっても、
「本人の回復を信じて待つこと」は簡単ではありません。
ですが、回復には“つながり”が必要です。
家族が孤立しないこと、それが大きな力になります。

支援者・家族も「回復の仲間」です

依存症は「治らない病気」ではありません。
繰り返しながらも少しずつ回復していく人たちがたくさんいます。

そして、その回復の背景には
家族や支援者が諦めずに「信じて待つ」姿勢があります。

今あなたが感じている疲れや葛藤も決して無駄ではありません。
その中でできることを私たちが一緒に見つけていきます。

どうか、あなたもひとりで抱えこまないでください。


📞 ご家族・支援者のご相談も受付中

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