1. 同じ話を何度も聞くことがあります
認知症の方と接していると、
- 同じ質問を何度もする
- 同じ思い出話を繰り返す
- 何度も同じ確認をする
ことがあります。ご家族の中には、
「さっきも話したのに…」
と戸惑った経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
2. わざと繰り返しているわけではありません
認知症では、脳の働きの変化によって、
新しい出来事や会話の内容を覚えておくことが難しくなることがあります。
そのため、
- 質問したこと
- 答えを聞いたこと
そのものを忘れてしまうことがあります。
本人は初めて聞いているつもりで話していることも少なくありません。
3. 不安が背景にあることもあります
認知症の方は、
- 今日が何日かわからない
- この後どうなるかわからない
- 家族がいつ帰ってくるかわからない
など、不安を感じていることがあります。
その不安から、同じことを何度も確認することがあります。
4. 「内容」より「気持ち」に目を向けてみる
心理学では、
人は不安なときに安心を求める行動をとることがあると考えられています。
そのため、質問の内容だけではなく、
- 不安なのかな
- 安心したいのかな
という気持ちに目を向けることも大切です。
5. 強く否定すると不安が強くなることがあります
例えば、
- 「さっき言ったでしょう」
- 「何回も聞かないで」
と言われると、本人は理由がわからないまま不安になったり、傷ついたりすることがあります。
もちろん、ご家族も疲れているときはありますので、
いつも完璧に対応する必要はありません。
6. 安心できる言葉が助けになることがあります
例えば、
- 「大丈夫ですよ」
- 「心配しなくて大丈夫ですよ」
- 「一緒に確認しましょうか」
といった言葉は、不安を和らげる助けになることがあります。
7. ご家族も頑張りすぎなくて大丈夫です
同じ話が続くと、ご家族も疲れてしまうことがあります。
訪問看護の場面でも、「つい強く言ってしまった」というご相談は少なくありません。
そんなときは、一人で抱え込まずに相談することも大切です。
8. まとめ
認知症の方が同じ話を繰り返すのは、
- 記憶の働きの変化
- 不安な気持ち
- 安心したい思い
が関係していることがあります。だからこそ、
- 内容だけでなく気持ちを見る
- 安心できる言葉をかける
- ご家族も無理をしすぎない
ことが大切です。
「繰り返しの言葉の奥には、“安心したい気持ち”が隠れていることがあります。」
💬 このコラムは一般的な健康情報として作成しています。
認知症による症状や対応に悩んだときは、一人で抱え込まず、医師や訪問看護師などの専門職へご相談ください。